●デザイン一新、より使いやすく、握りやすく進化した超精密工具です。
使用鋼材、焼き入れ、仕様等は同じですが、面取りを8ヶ所行ない、
左右どちらでの仕様にも対応しました。米、フォード社のデザイナーに重量配分、
性能、握りやすさをより追求してもらった一品です。
●スウェーデン産鋼材を使用した耐磨耗、ねばり、硬さに優れた工具です。
材料が硬ければ当然強いですが、硬すぎると柔軟性に欠けポロっと欠けることがあります。
炭素を含んでいる鉄のことを鋼(はがね)と言い、それを圧縮して延ばしたのが鋼板です。
その鋼板をワイヤーでカットして作ったのがNANOMIです。炭素を混ぜると強くなりますが、
硬すぎて脆くもなるので、別の金属元素を入れ硬度等を上げます。
マンガンMn、ニッケルNi、クロームCr、モリブデンMo、ボロンV、を入れます、
この他に微量のシリコン、バナジウムを入れ「高張力鋼板」といういわゆる
ハイテンションスチール(通称ハイテン鋼)を作ります。このハイテン鋼に焼き入れを施します。
焼き入れという作業は約1000度まで一気に加熱し、その後一気にマイナス30度から60度まで
冷やします。この焼き入れと言う作業で金属の物性が変化します。
(摂氏910で爆発的な変化が起こります、変態点)
加熱してオーステナイトと言う状態になり、急冷してマルテンサイトと言う組織に変態します。
この焼き入れをした金属を職人さんが1本づつ丁寧に刃をつけ、砥いで行きます。
同じ金属でハサミや包丁を作ると1本約3万円ほどします、カスタムナイフ
(アメリカ発祥で柄を鹿の角、象牙などを使い精巧な彫刻を施したナイフ)でも使用しています。
HRC(ハードロックウェル)硬度で60度の硬度を示しています、60度は日本刀に近い値です。
●刃先の砥ぎはオイルとオイルストーンをお使い下さい。(製図用で画材屋で扱っています、ナイフ砥ぎ用)
●オイルはミシン油、オイルストーンは出来ればアルカンサス石の方が良く砥げます。
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NANOMI ナノミ 0.5mm巾 彫刻刀 (工具)もございます。
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ケガキニードル (工具)もございます。
●重さ : 100g