川西 N1K1-Ja 紫電11型甲 アメリカ軍鹵獲機 (フィリピン昭和20年6月) (プラモデル) 通販 - ホビーサーチ ミリタリープラモ

しばらく前の限定品だが、紫電改までのつなぎのような実機のイメージ故か鹵獲機という題材が受けないのか未だにちらほら見かけるキット。実機の扁平な形状も災いしてスジボリなども場所によって安定しておらず、モールド自体まばらで全体に間延びした印象を受ける。
後部胴体は紫電改の板割を考えると外板の分割が少なすぎる感じがあり、実機はタミヤの強風みたいな配置で外板はもう少し細かく分割されているのではなかろうか。

本機は某N氏が自著に飛行試験はしてないとする見解を載せたこともあるが、実際には報告書が存在する。連合軍パイロットの総評は個別評価に「素晴らしい」や「良い」がいくつもついている割に今一つで、「離陸が非常に簡単で上昇力に非常に優れ、高速で視界も良好だが高い性能の割に良い印象をパイロットに与えない機体。」(要約)と日本軍単座戦闘機には珍しくパイロット視点で批判的な評価を受けている。着陸そのものは簡単という評価だが、主脚の強度不足はどうにもならず結局は主脚を折って現地で放棄されたようだ。

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川西の脚が弱かったのは、会社として飛行艇や水上機を主に手掛けていたためでしょうね。それもショート・ブラザーズ社から勉強していた。紫電改で見直しできただけでも大したものです。