こんばんは。カピの塚です。
先週は
山手線のお話をしましたが、今回は…。
Bトレインショーティー


そうです。山手線の隣を走る青いヤツ、
京浜東北線です。
ラインカラーはスカイブルー。国鉄用語で
青22号。要するに水色です。
それではさっそく路線図を見てみましょう。
今週もカピの塚作成の超大雑把路線図にお付き合いください。

一般的には京浜東北線は埼玉県の大宮駅と神奈川県の大船駅を結び、
東京の都心部を縦断する、いわば動脈の鉄道路線として知られています。
田端駅と品川駅の間では、山手線の電車と並走するため、
毎日抜きつ抜かれつの
熱いバトルが繰り広げられています。
でも、
京浜東北線という路線は実在しないって知ってましたか?
今週は……
京浜東北線の真の姿を見よ!!
分かりやすく、色分けをしてみました。
オレンジで示した部分(大宮駅~東京駅)はJR東北本線、
グリーンで示した部分(東京駅~横浜駅)はJR東海道本線、
ブルーで示した部分(横浜駅~大船駅)はJR根岸線……。
んー、「京浜東北線」と名の付く区間が1ミリもありませんね!
そうなんです。鉄道路線の戸籍の上では、「京浜東北線」は存在していないのです。
あくまでも、「京浜東北線」という名前の電車が、
東北本線、東海道本線、根岸線の線路上を通しで走っていて、
それを「京浜東北線」として案内されているだけなんです。
東北地方まで行かないのに、なぜ「
京浜東北」という、
仰々しい名前なのかと疑問に思っていた方、少なからずいらっしゃると思いますが、
「東北」は「東北本線の各駅停車である」というニュアンスで付けられているようです。
東北本線の線路を走るので名前でウソは吐いていませんね!
補足トリビア(1)もともとは1910年代中ごろに東京駅~高島町駅(廃止)を結ぶ電車として誕生しました。
その当時の呼び名は「京浜線」でした。
一説では今でも「京浜線」と略して呼ぶ方がいるのはこの名残であるとか。補足トリビア(2)1930年代からは、大宮駅まで電車が直通するようになりましたが、
当初は「東北・京浜線」とも呼ばれてました。なんと、今とは呼び名が逆です。
1950年代には「京浜東北線」で定着して現在に至ります。補足トリビア(3)根岸線の部分は沿線では「京浜東北線」とは言わず「根岸線」として
ちゃんとご案内されておりますので、お間違えの無いように!
日常生活の上ではこのような話を知らなくてもまったく問題はありません。
京浜東北線に乗りながら、
「私も古い秘密の名前を持っているのだよ、リュシータ。私の名はロムスカ・パロ……」
なんて言わなくても大丈夫です。
というわけで、京浜東北線のお話でした。
担当:カピの塚@そろそろプラモを作りたい