国鉄 クハ55形 制御車 (組み立てキット) (鉄道模型)
●クハ55形について
 クモハ41と同時に製作された同系の20m級制御車。41系は当初関西地区に集中的に投入されましたが、後に東京方面でも使用される様になると、編成の長大化に対応する為、サハ57形(クハ55形の運転室を取り去ったタイプ)、サロハ56形(サハ57形の半質を2等としたタイプ)、クハニ67形(クハ55形の半室を荷物室としたタイプ)などが続々と製造され、戦前型20m省電の1つの標準型となりました。クハ55形には戦中戦後にかけてクロハからの改造車、サハ57形へ運転台を取り付けたもの(カラー図(2)がそれ)等が大量に編入され、結果クモハ41形におとらずバリエーションの豊かな形式となりました。キットは初期の平妻型の戦後更新後の姿。

●41系の塗色と編成
 戦後の41系の塗色は昭和30年代前半まではすべてブドー色1色、30年代後半大阪地区(片町、阪和、城東―のちの環状線―)のオレンジ色化をかわきりに明色化が始まり、カラー図に示す様に線区によって(1)スカ色(飯田、中央西、信越、身延、長野原、日光)、(2)スカイブルー(大糸、美濃赤坂、富山港)、(3)ブドー色+前面警戒色(宇部、小野田)などの塗り分けがなされる様になりました。(4)の大阪地区用オレンジ色(前述)は比較的早くに新性能化で消滅しました。
 又、編成は晩年には宇部小野田線等で41系のみの整った編成が見られた他は全く一定せず、他の旧型各系列と自由に混結して使用されました。(下図に1例を示しました。)

●別売アイテム:
 ・台車:No.5024 TR23
 ・スノープロー:No.62
 ・排障器:No.62-1
 ・車両マーク:No.6301
●カラーガイド:
 ・SP-09
 ・SP-10
 ・SP-11
 ・SP-35
●ドリル刃ガイド:
 ・φ2.0mm

【仕様変更情報】
※2012年再生産分よりパッケージ変更のため、新旧パッケージが混在する場合があります。
※2012年度再生産分よりパッケージが共通台紙に変わりました。