国鉄 クモハ43形 制御電動車 (組み立てキット) (鉄道模型)
【クモハ43形について】
●現在117系「シティーライナー」が快走する京阪神間の省電運転に先立って製造された本格的な2扉クロスシートの長距離電車。後に本形式を基に製作された有名な「流電」モハ52形などと共に関西省電の黄金時代を築いた立役者です。戦後関東の三扉車と交換に大挙して東上し、70系に混じってスカ線、伊東線で使用される様になり関東の国電ファンを大いによろこばせ、一時は伊豆の海辺から雪の上越まで広く活躍したのですが、スカ線への111系進出と前後してローカル線への転出がはじまり、又、スカ線に残ったものは3扉化(→クモハ51-200、クモハ50)され、それらもやがて地方線区へ落ちてゆきました。
●クモハ43形の最後の活躍の場は飯田線及び大糸線(低屋根車)でした。

【クモハ43形の塗色と編成】
●戦後登場した頃の42系はすべてブドー色。やがて70系の登場をひかえて青/クリームの色のスカ色(初期のものは現在とは少し色調がちがっていた。)に塗りかえられ(図1)、地方線区転出とともに再び図2のブドー色にもどりました。43形は同系の47-100形や42形(両運)と異なり快速用指定は受けなかったので飯田線では一般用を含めて全車がスカ色化された70年代はじめまでブドー色のままでした。晩年は同じスカ色でも前面の塗り分け線が少し変わって図3の状態。身延を経て大糸線に行った800台の低屋根車は図4のスカイブルー一色。編成例のいくつかを(パッケージ裏面の)下図に示しました。

【編成例】
●クモハ43を含む飯田線4連(1970年頃の17m、20m混結)
 クモハ14(スカ色)+クハ68(スカ色)+クモハ43(スカ色)+クハ68(ブドー色)
●低屋根43形を含む身延線4連(1970年頃)
 クモハ14-800(スカ色)+クハ47-100(スカ色)+クモハ43-800(スカ色)+クハ47-050(スカ色)

【戦後の43形塗色のうつりかわり】
※塗装にはGM鉄道カラーをご利用ください。
●図1:スカ線、伊東線時代
 ・車体:クリーム2号(のち1号)、青2号(のち15号)
 ・屋上機器:うすみどり色
●図2:飯田線(1960年代いっぱい)
 ・車体:ブドー色2号(SP-02)
●図3:飯田線
 ・車体:クリーム1号(SP-05)、青15号(SP-07)
 ・屋上機器:ねずみ色1号(SP-09)
●図4:大糸線(低屋根車)
 ・車体:青22号(SP-06)
 ・屋上機器:ねずみ色1号(SP-09)
●共通:
 ・屋根:ダークグレー(SP-35)
 ・床下:黒(SP-10)

【別売アイテム】
●台車:#5024(524) TR23 (黒色)
●動力ユニット:#5501(551) DT13 (黒色) (20m級)
●パンタグラフ:#5802 PS13N
●車輛マーク
●その他(任意パーツ):
 ・#62-1 排障器
 ・#62 スノープロー

※製品の仕様・価格などは予告なく変更することがありますので、予めご了承ください。

【仕様変更情報】
※2014年6月度再生産分よりパッケージが共通台紙に変わりました。