【クモハ51形について】
●後の70系スカ型電車の元祖とも云うべき3扉セミクロスシートの中距離型電車。当初は
 中央線の遠距離電車用として関東に投入(昭和11年~)されたのですが、後に全車大阪
 へ移ってしまい、戦後も永らく京阪神緩行用として活躍したので「関西型」のイメージの
 強い車輌です。緩行線を73系四扉車、更には103系に追われて大阪地区を去り、晩年は
 そのセミクロスを買われて飯田・身延線等長距離ローカル国電区間で活躍しました。
 クモハ54形もモーター出力が異なるのみで外観は全く同一。尚、戦後になって51、54形
 には41、60形等のロングシート車をセミクロスに改造したもの、又、43形を3扉化したもの
 等が編入されてかなりややこしい事になりましたが、本キットのプロトタイプはもちろん
 オリジナルの純正51形。

【51系の塗色と編成】
●戦後長らく京阪神間(一部宇野線にも進出)で活躍した頃の51系はもちろんブドー色1色。
 この時代の唯一の例外が(パッケージ裏面の)カラー図の(1)で大阪急電の増発時、本来
 の旧電車輛である80系の不足を補う為若干の68形(但し旧55形)、70形がクリーム/マルーン
 の急電カラーに塗り分けられた事がありました。後の地方線区転出後は、他の旧型車と
 同様それぞれの線区カラーに塗り分けられ、図示以外にも黄緑6号(仙石)、青22号(大糸)
 などがあります。尚、新潟地方では70系の制御車として76形にまじってかなりの輛数の
 雑多な68形が赤/黄の新潟カラーに塗り分けられて使用されていましたが、この内丸妻の
 原型68形には図の(4)上、下に示したように2種類の正面塗り分けのあったことが知られて
 います。
●(パッケージ裏面)下に編成の一例を示します。

【51系丸妻車カラーバリエーション(塗装にはGM鉄道カラー)】
●(1) 関西代用急電(68形)
  ・ベンチレーター:うすみどり色
  ・車体窓回り:クリーム
  ・車体上部および下半分:マルーン
  ・ヘッドマークはステッカーを各自入手のこと
●(2) 福塩線
  ・ベンチレーター:ねずみ色1号
  ・車体:青20号(新幹線ブルー)…SP-16
●(3) スカ色(飯田、身延線等)
  ・ベンチレーター:ねずみ色1号
  ・車体窓回り:クリーム1号…SP-05
  ・車体上部および下半分:青15号…SP-07
●(4) 新潟色(68形)
  ・ベンチレーター:ねずみ色1号
  ・車体窓回り:黄5号…SP-12
  ・車体上部および下半分:赤2号…SP-01
●共通
  ・屋根:ダークグレー…SP-35
  ・床下:黒…SP-10

【51、68形のみの福塩線4連(1976~1978)】
●クハ68062 (平妻55形改造、押込通風器付)
●クモハ51053 (原型51形)
●クハ68024 (原型68形)
●クモハ51066 (平妻41形改造) (福山方先頭車)
※全車戸袋、正面窓をHゴム化

【別売アイテム】
●台車:No.5024(524) TR23
●動力ユニット:No.5501 DT13 (代用)
●パンタグラフ:No.5802 PS13N (またはNo.80-2 PS13)(
●ステッカー、車番インレタ
●スノープロー:No.62 (任意)
●排障器:No.62-1 (任意ですが先頭に連結する場合は足元が引き締まります)
※GREENMAX台車の構造上、スノープローと排障器は同時に取り付けることができません。

【仕様変更情報】
※2014年6月度再生産分よりパッケージが共通台紙に変わりました。