英・SSグレートイースタン・1860・十九世紀世界巨大蒸気船・フルハル (プラモデル)
●設計者ブルネルが大型船程、経済的であるとイギリスからオーストラリアまで無補給で航行することを目的として建造。
●外輪を搭載したのはスクリューのみだと径が大きくなりすぎるため。
●船体の外板は2重構造で船内にも水密区画を多数設けていたため非常に堅牢で1862年に船底に穴が開く事故を起こした時もほぼ影響なく航行可能だった。
●1854年、イースタン蒸気造船会社で建造が始まり1857年に進水されたがあまりの巨体さに横向きで進水作業が行なわれたが作業は難航し徐々に移動させ1858年に進水。
●1859年に工事完了するも建造の長期化で資金が不足しさらに設計者ブルネルが疲労で試運転前日に倒れ、更に試運転時にボイラー爆発事故が発生したが修理費用が捻出できずオーストラリア航路には投入出来なくなり、激戦の大西洋航路に投入された。
●しかし、爆発事故や出帆日の遅れで大半がキャンセルされわずか43名のみの航海だが目的地のニューヨークでは大歓迎された。
●その後も客足が伸びず嵐での損傷などを受けグレートシップ社は倒産し競売にかけられた。
●大西洋海底ケーブル敷設用として脚光を浴びケーブル敷設船として1865年から使われ1867年にフランス博覧会の移動用として最後の旅客輸送に従事。
●しかし改装費用などが嵩み再び会社は倒産。
●1870年にはケーブル敷設専用船の登場で敷設用としても使用されなくなり1886年にリバプール博覧会でショーボートとして使われたが最終的に1889年解体された。

●全長211m
●全幅25m
●排水量1万9千トン
●19世紀で最大の蒸気船。ボイラー10機
●スクリュー用レプシロ機間と外輪用機関を別に搭載。速力14ノット
●1等800名
●2等2000名
●3等1800名収容可能。