●ゴットロブ・エスペンラウブという名前は、主に航空業界で知られている。20歳の時彼は残骸からグライダーを作った。
●それは1920年のことで、それ以降、彼の名前は航空機の製作に関連付けられることととなった。

●1928年、ゴットロブ・エスペンラウブは、航空機の製造に関する知識を自動車に転用することに着手した。
●「ワンダラー」モデルが彼のデザインの基礎となった。
●シャーシーは完全に元の状態を残したようだったが、ボディにはまったく新しい設計を施した。
●彼は、ボディ構造に関係なく、航空機の構造を自動車に取り入れることができると考えた。
●車の技術文書やその他の記録は残されていないものの、彼は軽金属構造とグライダーの構造の要素を組み合わせたと推測できる。

●それは、球状の丸みを帯びたボディの曲線が、4つのすべての車輪を囲い込んでいるようになっていた。
●十分な操舵角を可能にするため、車は従来の自動車よりもはるかに幅が広くなった。
●その下部構造のために車の輪郭に改良を加えることは無理だった。
●そのためデザインは非常に不格好で、昔の忘れられた奇妙な乗り物のように見える。

●車室については低い3つの部分から成るフロントガラスを備え、支柱で支えられていた。
●車体全体の安定性を確保するため、28歳のゴッドロブ・エスペンラウブはドアを一つだけ取り付けることにした。乗客は右側から車に乗り込んだ。
●自動車のクラシック的な特徴はフロントエンドに見ることが出来る-ワンダラーエンジンの空気供給のため、層状構造のラジエーターグリルが取り付けられていたのだ。そのすぐ隣に、彼はヘッドライトを配置した。