ルノー 4 ベルタン 1969 ブラック (ミニカー)
【ルノー 4 ベルタン 1969 (フランス)】
●1960年代、フランス人ジャン・ベルタンは、未来の交通について考えていた。
●都市の `渋滞 `問題に触発された当時50歳そこそこの彼は、自分の理論を世に問うべく、都市に適した小型の2シーターカーを考え出したのである。
●その考えにマッチするのには、フランスで人気の高いルノー4以上に適した車があっただろうか。
●ベルタンのアイデアで、ただでさえ小さい大量生産車を、さらに短くすることになった。
●実際の短くする長さは74cmちょうどであった。
●構造的にはシンプルなこの車を、根本的に短くすることに成功したのは、エンジニアのジャン・シモネである、彼は最終的に本体の中央部分を取り除き残りの部分を再び組み立てたのだった。
●結果、オリジナルのドアと、オリジナルのリア・サイド・ウィンドウを再利用することが可能になった。
●当時としては破格の全長2.93メートルに加え、ホイールベースも2.4メートルから1.66メートルに短縮され、重量も50キロ以上軽減された。

●1969年のパリモーターショーで発表されたショート・ルノーは、光沢のあるブラックの塗装が施され、センセーションを巻き起こした。
●ジャン・ベルタンは、このプロジェクトで人々を納得させるだけでなく、何よりも政界やルノー社に自分の話をきいてもらいたいと考えていた。
●しかし、1973年12月、環境省との協力は不調に終わり、ルノーにこの小型車の量産化を要請したが、拒否された。