ブックオブザイヤー 2022 & エニィカー (ミニカー)
●ニューエディション2022は普通の本とは違います。
●長い間忘れられていた自動車、ブランド、開発の物語についてもっと知りたい自動車愛好家のための本です。
●珍しかったり、速かったり、奇妙であったりと、2022年に生産されたオートカルトモデルに関する、多くの歴史的な写真やイラストに彩られ、歴史的正確性に裏付けられた多くの興味深い物語が満載された、本書(および今後発刊されるすべての版)は、自動車の歴史に興味がある人たちにとっていわば体験する読書となることでしょう。

●英語、ドイツ語併記
●184ページ A4

【エニィカー(アメリカ)】
●`エニィカー`として自動車史に名を残すこの車を初めて見たとき、ほとんどの人は理解できないまま首を横に傾けるだろう。
●まずVWビートルと見紛うばかりの部分が目に飛び込んでくる。
●しかし、フロントもいきなり見覚えのある、アメリカのロードクルーザーのような巨大なラジエーターグリル、さらにリアには、かつてカリスマ的な人気を誇ったアメリカ車らしいフィンが採用されている......。

●自動車産業の膨大な多様性こそがこのクルマの設計のポイント。
●つまり、最も多様なクルマのパーツをできるだけ多く組み合わせたのである。
●それに隠された意味はマニュファクチュア・ハノーバー信託銀行のイニシアチブに基づくものであった。
●1971年、この金融機関はアメリカの自動車を購入する人たち向けに融資をアピールするため、`Our AnyCar loan. For any car you have in mind (当社のエニィカーローン、あらゆる車種に対応)`というスローガンを打ち出した。
●その根底にあったのは、あらゆる種類の自動車購入者、それもアメリカのほとんどすべての家庭に、このローンが自分たちに向けたものだと感じさせることだった。

●そこで、そのニューヨークの銀行は、ジーン・ウィンフィールドというカスタマイザーを起用し、スローガンにふさわしい本格的なデザインを依頼した。
●彼の作品は、銀行の広告を通じて全米に知れ渡ることになった。