【ホッペ＆ストレアー ノーベル ストリームライナー 1946(アメリカ)】
●第二次世界大戦の終わりにロサンゼルス出身のジャック・ノーベルが思いついたアイデアは、通常の車両設計とはかけ離れていたため、非常に目を見張るものがあった。
●何が決め手となったかは不明だが、彼は航空機用の高品質なアルミニウムを大量に手に入れた。
●それを曲げたり、溶接したり、薄くしたりして、リアにエンジンを積むためのスペースをつくった。
●数少ない資料の中には、クライスラー社のエンジンであることが記されているだけだ。
●当時の製作者の話では、ストリームライナーは131マイル(約210km/h)の速さで走ったというから、相当な馬力があったのだろう。

●車体の長さは18フィート(5.4メートル)で、空気力学を第一に考えて設計された。
●運転席は前方、前輪の車軸の真後ろに位置していた。
●小さな前輪は、ティアドロップ型のアルミ製フェアリングで特別に覆われていた。

●このユニークな車は、当時人気のあった専門誌にさまざまな記事で発表され、全国に知られるようになった。
●1946年には「ポピュラー・メカニクス」などの雑誌にこの画期的なストリームライナーをごく短いものではあったが紹介する記事が掲載された。
●その後、注目されることもなくなり、完全にその姿を消してしまったがそれを嘆く人はいなかった。