──ポルシェ・テンポ ミカファ・スポーツ・キャンピングカー (ドイツ、1955)クイックマタドール

●1949年に設立されたミカファ(MIKAFA)工場は、「ミンデナー・カロッセリー・ウント・ファールツォークバウ社(Mindener Karosserie und Fahrzeugbau GmbH)の略称で、当初は1軸キャラバンを生産していたが、1951年以降はモーターホームの製造に専念した。
●短期間のうちに、同社は一流メーカーとしての名声を獲得した。
●デュッセルドルフを拠点とする同社は当初から、テンポ・マタドールのシャシーをベースとしてモービルホームを製造していた。
●独自のチューブラースペースフレームにより、一部のキャンピングカーは、標準的なマタドールが工場を出荷したときよりも幅が広く、全長も長くすることができた。
●1955年以降、ポルシェ356の4気筒ボクサーエンジンを搭載したマタドール・モーターホームの注文が2件あった。

●スポーティなオリジナル車の配置とは逆に、かつての356の駆動装置は、マタドールでは通常通り、前席2つの下に設置されていた。
●パワーもリアアクスルではなく、フロントアクスルに配分された。
●このエンジンを搭載したマタドールは、もちろん同世代のライバルたちよりもはるかに速かった。
●しかし、当時のドライビングプレジャーの向上には、価格という大きなデメリットもあった。
●ポルシェを搭載したMIKAFAのモーターホームは40,000ドイツマルクもした。
●しかし、この価格にはMIKAFAが施した内装も考慮されており、当時は非常に高級品質とされていた。