いわゆる「スカイライン ジャパン」C210型の後期2000GTターボ 4ドアセダンのキットはアオシマからもリリースされているが、アオシマ製が現在、新規パーツで前期型に移行していることと、フジミ製のこのキットは2000年代に入って新規金型で新たに製造されたもので、エンジンレスとはいえ、各部の勘合精度やディテール、ディメンションの正確性、モールドのシャープさは比較にならないほどの素晴らしさだ。
あえて重箱の隅をつつけば、車高短仕様がデフォルトとなっているので、標準仕様を作りたいと思った場合、少し余計な手間が掛かることと、付属ホイールが当時のホイールリング付き14インチ標準スチールホイールで、デカールもあっさりしたもので、サンデーモデラーの方にはあまり発展性や拡張性がないように感じられるかもしれないことぐらいか。
ただ、多少腕に覚えのある猛者なら、そのパーツを利用して、自分好みの一台を仕上げるにはこれ以上はない素材であることは間違いがない。
サンデーモデラーから上級者まで、スカイラインジャパン4枚に思い入れを持つ方には広くお勧めできる逸品。
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