商品説明
●スハ44系客車は、戦後の国鉄の特急用車両として、一般形客車のスハ43系をベースに開発された優等列車用の車両です。
●新幹線がなかった時代、国鉄の花形特急列車は蒸気機関車が牽引する客車列車が一般的で、ボックス型のクロスシートが並ぶ43系とは異なり、44系はすべての座席が一方向を向いた特別な仕様の客車として1951(昭和26)年に登場しました。
●当初は「つばめ」「はと」や「はつかり」など、各線を代表する優等列車に使われましたが、一方で昭和20年代後半から30年代に掛けての鉄道の進歩は目まぐるしいものがあり、特急列車の動力源は蒸気機関車から電気機関車へ、そして電気で自走する電車へと数年単位で交替し、ついには1964(昭和39)年の東海道新幹線の開通により、「特急型客車」というもの自体が過去の存在となってしまいました。
●余剰となったスハ44系は急行や準急、観光団体列車用として活路を見出しますが、特異な座席配置ゆえに汎用性のあるスハ43系が国鉄晩年期まで各地で重用されていたのに対し、一部の車両がローカル線にとどまるのみとなり、やがて消滅しました。
●現在は日本ナショナルトラストが動態保存車を2両保有し、大井川鐵道で運転を行っています。
●本書では特異なスハ44系の生涯を、編成記録等を織り交ぜながら振り返ります。
●パッケージサイズ/重さ : 25.8 x 18.3 x 0.5 cm / 220g
商品仕様
- 商品コード
- 055579
- ISBNコード
- 9784777055579
ご購入について
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