国鉄 クモハ41形 制御電動車 (組み立てキット) (鉄道模型)
●クモハ41形について
 国電初の20m級電動車として(付随車・制御車はすでにスカ線用の32系から20m化)、昭和7年に登場した形式。17m級の標準型電動車モハ33(→クモハ11300の扉間窓を1つ増やした様なスタイルで、当初は大阪の城東線、片町線に投入されました。
 後期のものは運転室前面が丸妻(半流線型)になり、又、出力を強化してモハ60と改称して製造された車輌もあります。戦後になって両運転台のモハ40を片運転台化したものや、低屋根改造されたもの等も加わりバラエティに富んだ形式になりました。本キットは初期の平妻型の戦後の更新後の姿(グローブベンチレーター、プレスドア付)をモデル化したものです。

●41系の塗色と編成
 戦後の41系の塗色は昭和30年代前半まではすべてぶどう色1色、30年代後半大阪地区(片町、阪和、城東―のちの環状線―)のオレンジ色化を皮切りに、明色化が始まり、カラー図に示す様に線区によって(1)スカ色(飯田、中央西、信越、身延、長野原、日光)、(2)スカイブルー(大糸、美濃赤坂、富山港)、(3)ぶどう色+前面警戒色(宇部、小野田)などの塗り分けがなされる様になりました。(4)の大阪地区用オレンジ色(前述)は比較的早くに新性能化で消滅しました。又、編成は晩年には宇部小野田線等で41系のみの整った編成が見られた他は全く一定せず、他の旧型各系列と自由に混結して使用されました。

【仕様変更情報】
※2014年6月度再生産分よりパッケージが共通台紙に変わりました。