商品説明

●チェコスロバキアのタトラ工場は1956年、タイプ603によって、当時の東欧諸国以外でも高く評価される乗用車を作ることに成功した。
●空力特性に優れ、後部に搭載された強力なV型8気筒エンジンがセダンの推進力を確保し、徹底的にフェイスリフトをしたことで、この高級車は1975年まで市場に存在感を示すことができた。

●しかしその裏側で、603の成功法則を他のプロジェクトに適用しようとする動きがいくつかあった。
●1966年に「603 X」という名前で、最新の後継モデルを作るというプロジェクトもその一つであった。
●この仕事は、スロバキアのブラティスラヴァにある支社工場に依頼された。
●603の後継モデルとして、当初は数人のデザイナーから数百の案が提出され、その中から最終的に20の案に絞られた。
●そして、それらの1/10スケールの模型を作った。
●最終的には、X-1からX-5までの略号が付けられたトップ5位までのデザインがフルサイズでモデル化されることになった。
●このうち、X-5だけが、最終的に会社の経営陣から実車の構想にとりかかるように許可がおりた。

●1966年の夏、プロジェクトの責任者であるイワン・ミチクヴェックと、このデザインの元となったデザイナー、ヤン・チナは、このコンセプトカーの実現に着手した。
●4ヵ月にわたる作成期間、テスト、最終仕上げを経て、1966年の大晦日に開発スタッフはモデルを完成させた。
●しかし、工場で有識者たちに披露されたのは1967年3月のことであった。
●この配慮にもかかわらず、結局、経営陣から合格点を得ることはできず、コンセプトカーの段階を超えることはなかった。

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商品仕様

自動車メーカー

タトラ

商品コード

06055

JANコード

4907981676056

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