タイヤサイズが違う感じ。

前期、後期でボンネットの形状が違うんですよねー。そこまでやってくれたら完璧なんですけど…アオシマさん。

70カローラは、アラフィフ世代の誰もにとって、おそらく一番なじみ深い自動車。にも関わらず、当時、その4ドアをモデル化したのは旧・今井化学の金型を引き継いだこのキットのみで、その金型をアオシマが引き継ぎ、新規金型による前期型へのコンバージョンパーツが付属するようになったことは多くのモデラーを狂喜乱舞させた。

前期型用新規部品の出来はまさにエクセレント。とはいえ、サンデーモデラーの方でも前期型への改修は簡単かというと、残念ながら世の中はそんなに甘くない。このキットの最大のポイントは、実はこのキットを手にしたモデラーがそれを組み上げる技術と経験を持ち合わせているか？ということだ。

だからこそ、サンレモベージか？サンモリッツホワイトか？などと悩みつつ、ちまちまとディティールの修正を重ねながら完成に辿り着いた時の手ごたえも ひとしお という、骨のある好キットといえる内容だ。

イマイ時代に前期型丸目4灯に改造を試みて挫折したから、かなりの加工が必要とはいえパーツをつけてくれたアオシマに拍手。
古いけど貴重な車種の金型を他社から引き取って一味加えて発売するアオシマの姿勢は評価できるよね。